最近では印刷物のデータ入稿が多くなりました。

出来上がったものを手にして見たら、色が違ったり、体裁が崩れていたり、データ入稿はしたものの修正や再入稿が必要になって納期が遅れたり…。

そんな風にならないためにも入稿前、作成時に注意しておきたい点を紹介します。

先ずは「ドキュメント設定」

注意点

  1. ドキュメントカラー設定はCMYKになっているか
  2. アートボードは注文サイズで作成しているか
  3. 3mmずつの裁ち落とし設定と塗り足し作成はしているか

 

1~3は基本的には新規ドキュメントの作成時点で設定しますが、下記手順でいつでも確認&変更が可能です。

 

1.ドキュメントカラー設定はCMYKになっているか

新規作成の際にカラーモードをCMYKにします。
新規作成の際にカラーモードをCMYKにします。

 

作成した後の確認・変更は「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」から行えます。
作成した後の確認・変更は「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」から行えます。

 

2.アートボードは注文サイズで作成しているか

ここでは注文サイズをA4縦(幅210㎜×高さ297㎜)とします。
ここでは注文サイズをA4縦(幅210㎜×高さ297㎜)とします。

 

見開きで作成した冊子の表紙、2つ折りや3つ折りのリーフレットのように、トンボ(トリムマーク)が必要なデータの場合を除き、基本的にアートボードは仕上りサイズに設定しておくと、不要なトラブルを避ける事もでき、何かとスムーズです。
見開きで作成した冊子の表紙、2つ折りや3つ折りのリーフレットのように、トンボ(トリムマーク)が必要なデータの場合を除き、基本的にアートボードは仕上りサイズに設定しておくと、不要なトラブルを避ける事もでき、何かとスムーズです。

 

アートボードオプションを開くと、幅・高さが仕上りサイズを確認できます。
アートボードオプションを開くと、幅・高さが仕上りサイズを確認できます。

 

3.3mmずつの裁ち落とし設定と塗り足し作成はしているか

絵柄や線、画像など、紙面のフチまでオブジェクトがある場合は、「裁ち落とし(塗り足し)」のあるデータを入稿する必要があります。塗り足しがないと、断裁時の誤差で内側にズレた時、白(下地の紙色)が出てしまいます。
絵柄や線、画像など、紙面のフチまでオブジェクトがある場合は、「裁ち落とし(塗り足し)」のあるデータを入稿する必要があります。塗り足しがないと、断裁時の誤差で内側にズレた時、白(下地の紙色)が出てしまいます。

 

塗り足しは、仕上りサイズの左右上下それぞれに3mmずつ、合わせて幅・高さに6mmずつ設けるのが一般的です。

 

裁ち落とし設定は、作成途中など後からでも変更が可能です。[ファイル] → [ドキュメント設定]
裁ち落とし設定は、作成途中など後からでも変更が可能です。[ファイル] → [ドキュメント設定]
ドキュメントサイズを仕上りサイズにしておけば、塗り足しの有無も一目で確認できます。
ドキュメントサイズを仕上りサイズにしておけば、塗り足しの有無も一目で確認できます。

 

まとめ

  • ドキュメントカラー設定は「CMYK」。
  • 注文のサイズで作成しているか?
  • 3mmずつの裁ち落とし設定と塗り足しはあるか?

基本的なことなのですが、これを押さえておかないと、予期しない印刷の不具合や、体裁崩れ等が起こり得ます。

入稿前にも確認は必要ですが、作成時に注意すれば再入稿など余計なトラブルを回避することができますのでデータ作成の際の参考にして頂ければ幸いです。