中小企業が唯一大企業に勝てる要素

当社が４年前にメッセナゴヤに出展した時のコンセプトはCSR（企業の社会的責任）の発信でした。中小企業目線のCSR活動を発信するというコンセプトで出展をしていました。
当時「CSRって何ですか」という言葉が大半。企業活動の中でボランティアや社会貢献というのは一部の大企業のものと思われていた時ですし、それだけではないCSR活動を理解いただくことはかなり難しいころでした。
そこからわずか四年、今回のCSRの発信は多くのお客様に理解をいただけたように感じます。またNPOの方々の出展や関係者が増えたことも大きな変化のようです。これからの企業はNPO化していくと以前聞きましたが、その言葉通りになっていることを実感します。
昨日NPO法人アスクネットさんを訪ねました。教育現場へのキャリアサポート教育のフォローと地域社会に働くことの意義や成果を伝えていく役割を担っているNPO法人です。要は学校と地域をつなぐ「教育コーディネーター」です。
NPO法人とはいえ運営していくための利益は自分たちで作り出していかないといけません。このアスクネットさんも行政の助成金や企業の補助を募って運営されています。それだけに企画運営が民間企業よりもシビアなような感じがしました。
当社もインターンシップや社会貢献に社員の協力を貰って参加しています。当然のことですが、企業は利益を出して税金を払っていくのが大前提。それがあってのCSRだと思います。
CSRに力を入れている当社、もちろん社員の協力なくしてはできません。一方、CSRで飯が食えるとも思っていません。「戦略的CSR」という言葉を使ってビジネスチャンスにつなげる考え方もありますが、それもどうかなと。CSRと本業の間でジレンマを持っています。
このことはアスクネットさんも同じだといいます。大変と承知でこうした試みを続けていくのはかなりの時間を要することとなり、地道な活動続けて「いつか」社会から認知されていくのだとお互いに確認した次第です。「いつか」…中小企業が唯一大企業に勝てる要素かもしれません。
特定非営利活動法人 アスクネット
http://www.asknet.org/
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