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いくら正論でもジャッジはお客様

マルワの品質管理

この色薄くないですか? 😥 

刷り上がってきた印刷物を見て営業が僕のところにやってきた。確かにチラシなのに薄く見える。でもデータ通り刷っているかもしれない。いやっ、刷っている。ただよく見ると指定色よりも若干薄い。

しかし、見た目はそれよりも薄く見えてしまっている。印刷の世界では意外にこういう事が多い。そんな時当事者となる現場は

 😥 データ通り印刷している

 🙁 紙質がこうだから

 😐 お客さんの見ている見本はトナーだから

と理由を並び立てる。で、全て言っていることは正論。しかし、いくら正論だとしてもお客様にとっては別だ。納得のいく商品か否かだけ。

◼お客様の立場に立っているか

大切なのはお客様にとっては「どうなんだ」という事。もっと言えばたとえ現場であったとしても、自身がその製品を手にした際に、納得できるのか否かを常に考える事だと思う。これは自分が消費する立場になればすんなりと入る当たり前の理屈。

人は自身のやってきた事、出した結果に対してば正当化したいものだ。誰でも最初から間違っているもの、納得いかないものを出したいと思っている人はいない。しかし、不幸にも出してしまったとしたら、原点に立ち返る事だと思う。原点とは

全てはお客様のため

こうした事例は、発生したときほどチャンスだ。印刷会社とお客様とのギャップを埋めていく絶好の機会だから。そして当事者同士の共通理解ができたら全社会議でシェア。これが本当のリスクマネジメントではないかなと思う。

誰もが良いものを届けたいと思っている。しかし日々同じ作業を繰り返す間に、ついつい自分に目が向いていないだろうか。自分だけではだめであり、お客様が納得して使っていただけるかを考える事だ。

こうした繰り返しをすることが、会社自体を強くしていくものだと思う。決して摺り寄せに妥協をしないこと。すべてはお客様のために。

いくら正論でも最終ジャッジはお客様だから。


コメント

  1. 髙木茂男 より:

    印刷インキとトナー(校正紙)の違いを明確にする必要が有ると思います。目で見える違いを提示する為に、Color Chartを用紙別に印刷して、トナーもプリントして見せておくのがトラブルを減少させるのに役立つかもしれませんよ。
    また、校正紙の色のプロファイルは印刷よりも若干薄めに設定するのがベターなのでは。経験上、顧客は若干濃くなるのは許容して下さるようなので。プリンターの場合薄くするのは難しいことが多いですけど。

  2. tori tori より:

    高木さん、ありがとうございます。今日の全社会議でも多くのやり取りがありました。あらためて奥が深いですよね。

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