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足るを知る

女性活躍とダイバーシティー

 ➡ 準ミスインターナショナルを経て、幸せな結婚を控えていた先に、思わぬ事故で車椅子の生活。

 ➡ その障害に負けず、車椅子オリンピックで金メダルの獲得。そしてアテネパラリンピックでは射撃の日本代表。

鈴木ひとみさんという方だ。先日のマーケティング会議で登壇した方だ。彼女は僕とほぼ同世代。この方の話題はかつて耳にしたことはあるが、こうしてしっかりお話を聞くのは初めてだ。

 ➡ いつ障害を受け入れたのですか?に答えはない。

 ➡ 悲観的にはいつでもなれる。楽観的になるには意思がいる。

 ➡ 幸せは手に入れることではなく、気づくことである。

特別な表現ではないし、誰もが分かっていることだが、彼女が発する言葉は重みが違う。

 ➡ 人はついつい自身を悲観して目先の困難に負けそうになって嘆く。

 ➡ 幸せ感は長続きしないと彼女。

例えば、

 🙂 彼女が出版した本が初版で五万部売れた。

 😐 そしたら次は10万部売れたらと思う。

 😛 10万部売れた。

 😀 そしたら次は15万部売りたい

人の欲は際限がないと彼女。確かにそうだなと思う。自分に振り返って会社経営を見てみると

 🙁 もう少し〇〇があったら

 😮 もっとこういう設備があったら

 😥 もっとこんなお客さんがいたら

 🙁 もっと、もっと、もっと

でもこれは無い物ねだりだ。人は何か足りないから、それを克服するために、補うために、努力をする。

 💡 〇〇してくれないからではなく、であれば自分に何ができるか考えてみる。

もちろん日常にはいろんな些細な問題が蓄積する。しかし、障害者となりそれを克服している人が

 😕 これが当たり前であり、決して不幸だと思わない

という言葉を聞くと何とも恥ずかしくなるものだ。

 😥 人の欲望は際限がない。

 🙁 たくさんお金があった方がいい。

 😐 豊かな生活をしたい。

では豊かってなんだろうか?

ひょっとしたらお金がなくても友人が多いことの方が幸せかもしれない。そんなことをあらためて考えさせられる時間だった。そしてパワーポイントも使わず言葉だけで聞く人を引き付ける彼女の話。厳しさを乗り越えた人の言葉は迫力が違う。

マーケティングを売れる仕組みという。売れる仕組みと聞くと、方法論やハウツーに捉えがちだけど、忘れてはいけないのはそこに人の気持ちが介在するという事。

今回のマーケティング会議のサブタイトルは「モノからコトへ コトからココロへ」。どんなに仕組みを作っても人の気持ちという魂がないとは結果が伴わない。それをあらためて暗示させる彼女の登壇であり、今の状況に感謝しながら久し振りにハッとした時間であった。

足るを知る

ということだ。


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