バンド演奏の悲劇
という見出しで経営学者の岩尾俊兵さんのコラムを新聞で読んだ
ひどい伴奏は経営の誤解が詰まっている
という書き出しだ
ギターがギャンギャン鳴り、負けじとドラムがこれでもかと太鼓を叩き
ボーカルが叫び回る
ところが一つ一つの楽器や歌声は上手いのだが
すごい迫力だったね…という感想しか出でこない
理由はバンドメンバーが自分の楽器しか見ていないというのだ
ところで岩尾さんは小学校の時に
短期間でバンドを組んでいたそうだ。
音楽の先生が招へいした目に障がいがあるボーカリスト兼ピアニストの
ドラムメンバーになった話だ
自身は素人同然だったが
ボーカリストのピアノやボーカルを聴きながら叩いたら
自身よりうまい人を押しのけて相方に選ばれたというものだ
冒頭のひどい演奏は経営の誤解が詰まっている
という見出しの理由はこれだ
■この言葉は特に中小企業に似ているのではないか
限られた人数の中で各ポジションのスタッフは精一杯仕事をしている
ところが会社に一体感がなくバラバラ
当然効率も落ちるという感じだ
コミュニケーションを図るという言葉を耳にするが
手法や仕組みに頼っていないだろうか?
自分が心掛けてきたのは言葉のキャッチボールだ
➡ 月に一度の全社会議で意見交換をする場を作る
➡ 上席だけの短いミーティングは週に一度と全社会議前に一度実施
もちろんこれは自身が作り上げてきたものだが
会長に退いた今でもそれは継続してくれている
我々印刷業界はデジタル化により
過去のビジネスモデルが通用しない過渡期にある
自身が転職以来当たり前のようにあった会報類や業界誌といった
定期物に代表されるような待ちの仕事は減少の一途だ
いくら効率を求めても現業だけであれば時間が余ることになる
自らが仕事を作り出すアクションがマストだ
そんなこと頭でわかっている
それでも変わりたくないのが人も気持ちだ
その気持ちを払しょくするのが言葉のキャッチボールだ
冒頭の写真は昨日のブログのお題となった一昨日の仕事の打ち上げ

係の社員の企画が浸透するのも情報がしっかりいきわたるからだ
来年も大切にしたい 業態変革待ったなしだから…



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