もてなす
漢字で書くと饗すと書くが一般的ではない
もてなすには十人十色それぞれの形がある
心を込めて相手を迎える気持ち
言葉にせずとも伝わる さりげない気づかい
日本ならではの美意識が息づく所作や空間のしつらえ
東京両国の丸安毛糸70周年 記念特別展と祝宴 もてなすの案内状の文章の一部だ
丸安毛糸さんは東京の両国にあるニット糸の企画販売をする会社さん

展示会ではこのもてなすをコンセプトに
デザイナーの協力で“当て字”を添えることで
作品そのものだけではない表現の“色”を付ける試みをしている
創業時の見本帳を展示し
もて成す(by 中村 暖)↓↓↓
模てなす(by 浅川喜一朗)↓↓↓
百て成す(by サトウエミコ)↓↓↓
糸て彩す(by 寺田典夫)↓↓↓
100本の糸撚り合わせてセーターを
最手成す(by Justin,Yu-Ying Chou×洪 宇辰)↓↓↓
日本の文化はやはりここ京都だと
会場の竹茂楼は京都で唯一、京都の五花街から芸妓と舞妓を呼べる
格式のある料亭で行われたこの展示会
岡崎社長とは国際後継者フォーラムで
20年前に半年間にわたり経営理念を同じ時間を過ごして作った仲間である
厳しいアパレル業界ではあるが 最後の一社なるまでやる
当時語っていた強い思いを見事に具現化した周年事業だ
印象的だったのは社員の方の自信に満ちた表情
久しぶりにお会いした女性スタッフの表情が生き生きとしていた
涙ながらに社長が最後に携わるであろう周年行事なので何と
かしたかった
と翌日の食事会で語った責任者の社員
大袈裟でもなく最後の一社は確約だ
記念の品もご覧の通り
➡ 扇子の素材は素材は
1インチ(約2.54cm)間隔に14本の編み針を持つ編み機で
1本の糸(単糸)を使用して編まれたニット生地ニット
干菓子の形は丸安毛糸さんらしいウールにちなんだ羊くん
懇親会場には
丸安毛糸百鬼夜行ー両国橋ー(by 西垣肇也樹)
席には一人一人へのメッセージ
なんとも粋だ
締めのご挨拶は弊社の専務と一緒に学んでいる四代目となるご子息
大きな会場を借りて著名人を呼んだりする盛大なパーティーはどこでもある
しかし主催者である社長自らが徹底的に考えたコンセプトを
具現化するスタッフが作る空間はまずない
懇親会でのおもてなしは舞妓さんや芸妓さんの披露
しばし日本文化を楽しむ機会だった
本物を見た
目指すべき会社を社員と共に作り上げる作業
我々の印刷業は伝える、伝わるを生業にしてきた
デジタル化という大きな壁が立ちはだかる
新たなみらいをいかにして作り上げるのか
そのお手本となるおもてなしの会だった
が弊社の理念である
伝える 伝わる こだわってみたい












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