白川郷にの実態から考える「望ましい行動」を伝える印刷の新しい役割

MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)

誘客を抑える白川郷という見出し

先日の12月14日の中日新聞朝刊の一面だ

ユネスコ世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」が

今月で登録30年を迎えたことへの特集だ

 

この白川郷では登録時の3倍近い

200万人を超える観光客が押し寄せているそうだ

 

➡ インターチェンジから集落まで10分が

ゴールデンウイーク時には二時間以上の渋滞といった混雑

 

➡ 生活道路への侵入で村民の通勤が妨げられ

➡ 合掌造りは火に弱いにもかかわらず、吸い殻が落ちている

など深刻な問題となっているそうだ

 

何時に開園しますか?

とまるでテーマパークと勘違いの問い合わせまで

 

とうとう海外の広告出稿や外国人向けの誘致活動を停止したという記事だ

 

囲みの記事の中にこんなタイトルが

望ましい行動 発信カギ

 

その一例として京都観光モラル宣言を例に挙げている

Promotion declaration company | Code of Conduct for Sustainable Tourism in Kyoto | Kyoto City Tourism Association
Kyoto City and Kyoto City Tourism Association (DMO KYOTO) have compiled this Code of Conduct with the aim of creating su...

 

観光客が守るべきマナーや行動規範に沿った取り組みを

事業者や団体が宣言実践、情報は多神する制度だ

 

具体的には

➡ ゴミを宿に持ち帰る

➡ 横に広がって歩かない

 

具体的な表現で知らせることで

観光客自身の行動を見える化すれば意識が変わるという趣旨だ

 

特に海外から訪れる観光客にとっては

日本の観光地での決まりは当然わからない

 

住んでいる人にとって不自由に感じることを

知らない間にやっていることはあることだ

 

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)という考え方がある

MUD メディアユニバーサルデザイン | 株式会社マルワ
MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは? 人は、情報の87%を視覚から得ていると言われており、身の回りには「目で見る」メディア(テレビや印刷物、インターネットなど)があふれています。しかし、色覚障害のある方、高齢の方、子ども、外国人の

 

情報保障という観点でのこの考え

男性の20人に一人といわれる色覚異常者は色の判別にハンディが
人口の三分の一に迫る前期高齢者は小さな文字が読み取りにくい
4000万人にも迫る海外からの観光客は日本でのルールに戸惑う

 

必要な情報を必要な人に届けることは

2030年をゴールとするSDGsの観点でも必須だ

 

そのための多言語表示やピクトなどで発信を工夫する考えがMUD

 

ユニバーサルデザインとは

誰もが使いやすく、理解しやすいように設計しようとする考え方

 

メディアという言葉をつけることで誰でも伝わる…

いやっ、誰もが受け取ることができる

 

メディア・ユニバーサルデザイン

我々印刷関係の役割はまだまだある

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