NO.5663
日本の伝統的工芸品は後継者不足などで危機的状況だという
一昨日の中部マーケティング協会主催のマーケティング会議
ここで登壇したSuzusanの村瀬弘行さん
長く続く有松絞りの五代目の後継者だ

29か国、120店舗のお店に商品を卸しているというが
拠点はドイツのなんとドュッセルドルフ
業界の世界的印刷機材展drupa(ドルッパ)が行われる場所で
自身もかつて機材展に行った際、ライン川横で食事をしたのが良い思い出だ
学生時代に海外に渡り有松しぼりを外から見て感じたのは
絞りの持つ可能性だという
前身の鈴三商店は明治より有松絞りの図案、型彫、絵刷りの行程を担ってきたそうだ
2008年にドイツでSuzusanを立ち上げている
日本で広めようと東京に営業に出たところで
名古屋の田舎の伝産品で終わり
伝産品を売れるものに変える為に日本で売らないと決めたそうだ
自分たちの商品や技術は内から見るのではなく
外から見ることでその価値がわかるという
木綿という素材、絞りという技術、ゆかたという要素
何を残して何を捨てるか
そこで残したのが絞りという技術
有松絞りと言えば○○から脱して
今ではアパレルやインテリアにも使ってもらっているそうだ
40代半ばの彼は元々家を継ぐ気はなかったそうだ
伝統を引き継がなければならない
といった前のめりの気持ちではなく
外から見たことで違う可能性を見出したという
今では一流ブランドの素材やあのマドンナも身につけているという
この言葉が実に明確に刺さった
産業のすばらしさを伝えることで未来がある
というが、我々の印刷業は伝産品のような特別な技術や素材があるわけではない
ただ業界外の会社見学の方からは
設備の重厚さに目を見張りこんなに手間がかかるんですね
と感想を述べる
マルワの経営資源を残すとしたら
それは素材か技術か要素か
特別な設備もなく優秀な社員がいるが特に尖ったものではない
一つ言えることは
小さいながらも会社見学が多いのは社員の取り組みが目的
直接社員と話をすることで得るものが多いという
かつてマルワの商品は社員だと言ったことがある
今でもそれは変わらない
来社される方が多いからこそコンテンツを増やして
如何にして社会に必要とされるか
三代目の社長と社員に課せられたミッションだ


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