静寂の中での美術鑑賞とは真逆の体験で思う 情報保障の奥深さ

SDGs

NO.5803

美術館のお静かにを考える

こんな見出しを目にしたのは先日の日経新聞の日曜版の特集だ

 

美術館は静寂の中で作品を鑑賞する場

そんなイメージがある

 

確かに多くの美術館での企画展などは

俳優などを使ったイヤホンガイドがある

 

絵画の前に立ち止まると俳優さんの声でその絵の説明がある

 

先日スペインでお邪魔したプラド美術館はその真逆だった

 

我々はイヤホンガイドを事前に装着

ガイドさんが薦める絵画の前で

絵のコンセプトや技法そして背景を述べてくれる

 

➡ この絵を描く際、作家がどんな状況であったか

➡ 実はこの絵の中に作家が描かれている その理由は

 

➡ 絵画を見る距離感の違いで絵の見え方が違う

これはベラスケスの代表作「ラス・メニーナス」の解説

ぜひググってください

 

多くの絵の中で鑑賞ができたのは一部だったが

絵を描いてみたいと思った

と感想が出る案内だった

 

つまり冒頭の日本の美術館のお静かにとは真逆なのだ

 

日本の解説スタイルのイヤホンガイドの利点は確かにある

しかし一方通行の情報はなんか面白くない

 

➡ 静かで落ち着いた空間での鑑賞

 

対して今回は

➡ ガイドさんの話を聞きながら見る角度を変えたり

語り合い気づきを共感したりする体験

 

実はどちらも正しいものだという

 

ただ日本でありがちな静かで見るという縛りは

なんだか絵画を遠くのもの、特別のものにしてしまい

かえって距離感を作ってしまうのではないか

 

実際にプラド美術館では

マイクを通してガイドさんの解説を直接聞く光景が美術館内各所で見られた

 

ただ他のガイドさんの声は気にならなかった

 

日本でもよく知っている人が隣で解説していたらより興味が湧くのではないか?

 

写真撮影は冒頭の写真だけだったけど…

 

ちなみに土産物売り場がこれ↓↓↓

 

一つの絵を面白いと感じることは

静寂の中では生まれにくいと感じた

 

このところブログで盛んに描いているメディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)

情報保障を実現する考え方だ

 

色覚異常の方にも 高齢者の人にも 外国人の人にも

分け隔てなく受け取ることができる環境や仕組みづくり

伝わるハードルを下げる取り組みをしている

 

一方で受け取る環境を一つに縛るのは逆に無理があるのも事実

 

我々の情報保障の取り組みは奥が深い

そんなことを感じた時間だった

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