NO.5908
先日の全国印刷文化展では久しぶりに懐かしい経営者とお会いすることができた
同世代で社長を譲った者もいればまだまだ現役社長として頑張っている者もいる
その中で自身よりも一回り若い経営者に久しぶりにお会いした
後を継いで歴史の会社さんを立派に成長させている方だ
第三者認証を着々と取得し会社のブランド価値もつけている
そんな彼から苦労話が聞けた
それは先代との比較だという
老舗の印刷会社さんは先代の時はある商材で全国から仕事があったそうだ
特化した商品を持っていることで先代も社員と一緒に現場に入り汗をかいていたという
ところが時代は変わりデジタル化となり彼が後継者となった30代ではその仕事が激減
そこで彼が手掛けたのが印刷通販に適したある印刷物だった
ところが印刷とはいえ全くの畑違い
ノウハウももちろんない
その技術を身に着けるのを社員に任せて
成功している同業他社のビジネスモデルを視察
異業種交流での人脈づくりが彼の仕事となった
会社を空けてばかりで当然古参社員からは先代との違いに批判もあったという
しかし彼がそのまま現場の社員と汗を流していたら
この会社は大きく変わることはなかったろう
実は自身も先代と比較された側だ
後継者というのは先代と比較されるのが運命である
さて弊社の三代目はただいま面接の真っ最中
年に2回全ての社員と面接をしている
自身も社員面接をしてきたが古参社員と面と向かって面接はしなかった
つまり面と向かって彼らと向き合わなかった
それだけに自身より年上で先代からの社員と向き合うのは相当な労力だ
:-D社長の思いをもっと伝われるといいのになぁ
この言葉を面接中にある社員からかけてもらったそうだ
一人でもそんな社員と出会えただけで嬉しいものだ
コミュニケーションが大事とは中日ドラゴンズ新監督の工藤公康さんも会見で伝えている
先に紹介した社長の後継ぎ候補はただいま高校生
😥 跡継ぎは当然候補です。自分と同じ思いはさせたくないけど無理ですよねぇ
と先の社長の言葉に笑って頷いた自分
🙁 鳥原さんは会長としてどうされていますかの問いに対して
実務で口を出すことはほぼしません
社員に気を使うのに先代がギャンギャン言ったら洒落になりませんから
実は自分の先代もほとんど口出ししなかったなぁ
無理やり継がせた負い目があったと後日母親から聞いたのが理由
先代である自分が27年間積み上げた歴史を彼の色に変えるのは10年はかかるかな
先代の時代とは時代背景が違うが、それでも過去にすがりたいのが人の性
時代と共に変わる会社像
社長の振る舞いも社員に求められるものも変わる
時間はかかるが地道なやり取りで次なる会社像を作り上げる
後継者はいつの時代も大変だ


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